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WorkVision®コラム「経営テレスコープ」

Vol.10AI、経営に近く、人に近く。

AIブームが本格化

よく「はやり/すたり」と言うが、時代の中で訪れる流行の意味を、「Boom」なのか「Trend」か、しっかり使い分けしておきたい。ファッションなど、身近な分野で人々の視線を釘付けにするものが数多く登場したが、それは文字通り当時のトレンドとして歴史に名を刻んできた。一方ブームは、そうした業界そのもののビジネスや、さらに広く経済活動を巻き込み、暮らしに影響を及ぼす意味の流行として捉えることができる。誰もが一日に一度は耳にするようになった「AI =Artificial Intelligence(人工知能)」が、まさに現代のブームと言え、日常生活はもちろん、様々な業界で存在価値を発揮し始めている。

1900年代半ばに初お目見えしたAIだが、その当時を第一次ブームと呼ぶには些か頼りなかった。1980年代に入り、コンピュータが家庭にも普及し始めた頃、専門家の知識をコンピュータにインプットし、複雑な問題を解かせることを試みたエキスパートシステムが登場した。しかし、知識を教え込む作業の複雑さや例外処理などへの対応が難しく、第二次のブームも消滅してしまう。その後、機械学習やディープラーニングなどの登場、コンピュータの処理能力向上に伴い、囲碁の名人が人工知能に負けるシーンを目にするようになった。こうして今、第三次AIブームが訪れている。

経営ではAIを味方に

しかし、AIは囲碁のチャンピオンを負かすために開発された訳ではない。囲碁の対局のように、特定の問題だけに対処するAIは汎用性に乏しく、いつしか弱点を露呈してしまうと言われている。一方、ビジネスの成長とAIの関与を考えた場合、人に頼る、つまり人件費をかけてきた業務は、汎用性に富んだAIの普及でコスト削減効果が期待できる。その分、新たな人材を確保し、新しいビジネスを生み出せることから、AIは経営の強力な味方と言えるのだ。さらに、データによる市場分析と予測、自社の課題発掘などを短時間で可能にするのがAIの強さでもある。

AIを含むコンピュータの能力が、人間の能力を超えるシンギュラリティが近い将来訪れる。AI自身が今以上のAIを生み出し、採用分野も公共、医療、金融、社会インフラ、司法など、気が付けば人はAIづくしの生活を送っているだろう。つまり、AIは世の中をリードする様々な先進技術と組み合わされ、ますます真価を発揮していくに違いない。

来たるべき第四次AIブームに向け、AIの周辺では様々な話題で持ちきりだ。分野によっては存在自体を脅威と捉え、賛否両論あるのも事実。しかし、少子高齢化、労働人口減、地方経済の衰退など、多くのネガティブなキーワードが飛び交う日本では、AIは人に寄り添う近い存在として、期待以上の活躍をしてくれると信じたい。

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