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おっ! 銀が金を凌ぐ存在感。

公共の交通機関には優先席が設けられている。鉄道などによって「専用席」「おもいやりゾーン」とも呼び、英語では「courtesy seat」「priority seat」と表記している。かつては「シルバーシート」の名で統一され、お年寄りのための座席を意味していたが、妊婦なども対象とすることから、交通機関各社は呼び方を変えた経緯がある。当時用いられていた座席の「シルバー」は、利用対象である高齢者の白髪・銀髪をイメージしてのネーミングだった。

「シルバー」の文字は、今では座席名から消えてしまったが、別な場面で確かな存在意義を示している。定年退職などで一旦仕事を離れた高齢者が、働く機会を再発見して生きがいを感じたり、地域社会への貢献に取り組んだりしている。いわゆるシルバー人材の社会参加が全国の自治体で活発化しているのだ。豊富な経験を持ち、社会の移り変わりを見てきたベテランの視点が生きる場面が、地域社会には多く存在する。 そう言えばその昔、喉から手が出るほど手に入れたい若者人材を、日本の高度成長を支える「金の卵」と称していたことがあった。この言葉自体は死語になったかもしれないが、確かに企業はいつの時代も有望な若い人材を求めている。しかし、時代が流れ、少子高齢化が進む社会では、「金」と同等以上に「銀」のポジションにスポットが当たってきているのだ。

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